レシピ検索データから見える震災の影響

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タイトル別名
  • Impact of big earthquake disaster seen from recipe search data

抄録

東日本大震災を中心に、レシピ検索データ上に現れる震災の影響を調査した。<br>インターネットの普及にともない、インターネット上に存在する料理のレシピを検索することが一般的になってきている。特にクックパッド株式会社が展開するレシピサービスには非常に膨大な検索が実施されている(2016年12月の時点で、検索利用者が月間6000万を超える)。このレシピ検索には、ユーザの関心が反映されており、現在の日本の食事情が反映されていると考えることができる。<br>通常のレシピ検索の状態と、震災直下でのレシピ検索の状態を比較することで、どのような震災の影響があったのかを調査した。<br>結果、震災当日は東北地方を中心に大きな影響があり、特に宮城県では検索データが激減しており、震災が大きなものであったことが伺える。一方、この少ない検索データのなかには、当時の利用者が真にどのような料理や調理の知恵を求めていたかが反映されていた。その一つとしてパンに関する料理名や調理法がよく検索されていた。これは、水を大量に必要とする米の代替の主食としてパンを求めたからではないかと考えられる。<br>その他、発表ではどの地域、どれくらいの日数、震災の影響が存在しかも合わせて発表する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680537401088
  • NII論文ID
    130006958468
  • DOI
    10.11428/kasei.69.0_173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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