腰椎椎間板ヘルニアに対するMETRx Quadrant Systemの使用経験 (LOVE法と比較して)
説明
【はじめに】腰椎椎間板ヘルニアに対する低侵襲手術として、MED法が行われだしているが、その手術手技の習熟には時間を要する。そこで今までのLOVE法の手術操作を生かした上に、より低侵襲なMETRx Quadrant Systemを使用したので報告する。【対象】2005年1月より、腰椎椎間板ヘルニアに対しMETRx Quadrant Systemを使用した7例である。また、1999年7月から2003年10月まで行ったLOVE法58例を比較対象とした。(いずれも、2.6倍のルーペ使用)【方法】METRx Quadrant Systemを設置して手術を行うが、これはlight付きのexpanding retractorであり、直径22mmのtubular retractorが中央で分割されており30mmまで開大可能である。さらに両側に分割されたbladeは最大30°外側に傾斜させることが出来るので、小皮切で広い術野を確保できる。手術操作は、従来のLOVE法の器具と同じものを使用し行った。【結果】手術時間は、LOVE法29±5 (15-48) 分、METRx Quadrant System法32±5(24-43)分、と有意な差はなかった。【考察】METRx Quadrant System法は、MED法の長所である低侵襲手術をlearning curveもほとんどなく、安全に行える手術方法と思われた。必要に応じて術野を拡大することが出来るので、椎間板ヘルニアに限らず、腰部脊柱管狭窄症や頚椎の手術にも使用可能と思われる。また、lightにより細部まで確認することが出来るので、我々のようにルーペを用いて手術操作を行うには、非常に有用な方法であると思われた。
収録刊行物
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- 中部日本整形外科災害外科学会学術集会 抄録集
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中部日本整形外科災害外科学会学術集会 抄録集 105 (0), 102-102, 2005
中部日本整形外科災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680537609216
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- NII論文ID
- 130006958603
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可