分譲マンションにおける緑のカーテンを活用したコミュニティの活性化に関する研究

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タイトル別名
  • A Study on the activity of the community utilizing the green curtain in condominium

抄録

1.目的と方法<br>本研究は、緑のカーテンを特徴として販売された民間のマンション(以下エコヴィレッジマンションと称す)において、緑のカーテンを活用した居住者コミュニティ活性化の可能性について検討するもので、①分譲会社、管理会社および居住者へのヒアリング調査。②現地視察。③居住者アンケート調査(1349戸に配布、311戸から回収)を行なった。<br>2.調査結果<br>エコヴィレッジマンションの管理会社は分譲会社と提携しており、入居後に緑のカーテンに関する講習会などを行い、共用部分の管理だけでなく住民同士の交流を図っていることが特徴的である。 アンケート調査によると、緑のカーテン実施率は8割にも及び、そのうち毎年実施している人が半数である。実施の動機は「涼しそう」52%、「楽しそう」46%、「植物が好き」44%などが多かった。緑のカーテンの効用としては「楽しかった」71%、「食材になった」57%、「やすらぎを感じた」50%などが上位を占め、一定の満足感を得ていることがわかった。 また、ヒアリングによって、緑のカーテンの講習会に参加することにより居住者同士のコミュニケーションが取れていることがわかり、集合住宅のコミュニティ活性化の手法として有効と思われる。<br>3.まとめ<br>この事例に習って、一般の集合住宅においても緑のカーテンの普及に務め、講習会や共有空間の緑化に関するイベントなどによって居住者同士の交流ができる機会を提供し、それを継続していくことによって、コミュニティが広く形成されているものと考えられる。なお、本研究は神戸女子大学の滝井智子氏の卒業研究としても行なわれた。<br>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680537671808
  • NII論文ID
    130005470106
  • DOI
    10.11428/kasei.64.0_239
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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