乳幼児を持つ母親の就労に対する意識

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タイトル別名
  • Work consciousness of mothers with infants and toddlers
  • 東京都小平市学園東地区における地域調査を通して
  • Through the community research of Gakuenhigashi district of Kodaira city in Tokyo

抄録

東京都小平市学園東地区において、乳幼児を持つ母親の就労に対する意識に注目し、行政施策への提言・示唆を目的とした。方法として、「子どもの人権を守る地域コミュニティづくりと保育所のあり方に関する研究会」が東京都小平市学園東地区を対象とし2011年に実施した「乳幼児の生活実態、子どもを取り巻く地域環境、社会資源、育児・子育て意識等の調査」結果と、37年前に「子どものシビル・ミニマム研究会」が実施した「乳幼児の生活実態調査」結果を比較した。今回は、その一部を報告する。1974年調査ならびに2011年調査の回答者は、いずれも小学校入学前の子どもを持つ親であった。このうち、1974年調査において回答者の30%であった母親の就労割合は、2011年調査において55%へ増加していた。就労理由では、1974年調査において第4位であった「働かないと食べていけない」が、2011年度調査では第1位となっていた。この結果から、文化水準や生活様式が高まった社会を背景に、乳幼児を持つ現代の母親は生活における水準の高さを求めている可能性が示唆された。また、非就労の母親のうち、1974年調査で69%が望んでいた将来的な就労は、2011年調査で92%となっており、非就労の理由には、保育所不足等の社会的要因が認められた。なお、本研究は科学研究費助成事業「基盤研究C」(代表:草野)として、佐野英司らで行った。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680537740928
  • NII論文ID
    130005470409
  • DOI
    10.11428/kasei.66.0_23
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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