各種環境下におけるレザージャケットの快適特性

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of various environmental conditions on comfort of the leather jacket
  • -素材の快適性評価-
  • Comfort evaluation of the materials

抄録

目的 近年、若年者を中心に季節感のないボーダーレスなファッションが多く見られる。しかし、レザージャケットは秋冬以外ではあまり着用されていない。レザーはパンチング加工やクール加工などの様々な加工により、秋冬以外でも着用可能であると考える。そこで衣服着用時を想定した衣服内気候シミュレーション装置により、各種環境下での素材の評価を行なった。方法 試料はジャケット用素材として厚さ0.6±0.1㎜の衣料用シープレザーと対象として綿織物、毛織物、合成皮革を用いた。レザーは、直径1.2mmの穴を4mm間隔でエコレザーにあけたパンチングレザーと通常のエコレザーを用いた。衣服内気候シミュレーション装置は、ASTM型保温性試験機を改良し、試料と熱板の間の温湿度と熱流量を測定した。なお模擬発汗は試料表面から水分を注入した。これらの実験は10℃,65%RH、20℃,65%RH、25℃,65%RH、30℃,65%RHの環境下において測定した。結果 1)レザーはいずれの環境下においても他の素材に比べて、模擬発汗後に速やかな湿度の低下が認められた。2)パンチングレザーは、エコレザーに比べて送風時の温度の低下と模擬発汗後の温度と湿度の低下が認められた。3)合成皮革はいずれの環境下においても模擬発汗後の温度と湿度の低下は認められなかった。中でも30℃,65%RHの環境下では、湿度が95%RH以上となり熱流量は上昇しなかった。10℃,65%RHの環境下では、他の素材よりも模擬発汗後の温度、湿度は高く、熱流量は低かった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680537745792
  • NII論文ID
    130005470422
  • DOI
    10.11428/kasei.66.0_254
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ