女子大生の自己体型への意識と着装傾向
書誌事項
- タイトル別名
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- Consciousness and dressing tendency to self physique of female university students
抄録
【目的】若年女性のプロポーションは向上してきている。同時に、現代女性の身体への意識は高まり、理想も高くなっている。特に若年女性の意識に極端な痩身願望が内在する今日、体型に対する若年女性の意識を捉え、その要因を究明することには意義がある。本研究では、自己の体型に対する満足度や、自己の身体を不満に思う女性たちが、何を不満に思っているかを把握することを目的に、美容、ファッション等への興味や美意識の高い女子大生を対象に、体型に関する意識調査を実施し、身体計測値と合わせて分析を行った。<BR> 【方法】まず、被服学科学生101名の身体計測値を使用し、過去の同年代との体型比較と、ワコールのゴールデンカノンの理想体型計算式等により、客観的に調査対象者の体型を分析した。次に、自己の体型への満足度、他者と比較したときの認識、理想とする体型および、普段どのように着装の工夫や行動をとっているかなど着装傾向に関するアンケート調査を行い、クロス集計した。さらに、_丸1_着装傾向に関するアンケート項目、_丸2_自己体型への客観評価・満足度のアンケート項目と、身体計測値の2つの項目群に主成分分析を行い、関係性を調べた。<BR> 【結果】自己体型の客観評価と満足度は、BMI値20未満では差が少なく、BMI値20以上では両者に隔たりがあった。脚への関心が高く、満足度は低いが、脚を露出するファッションを好む傾向がある。理想体型に近い人でも身体への満足度は高くないことが示された。若年女性の着装傾向に影響を与えるのは、「シルエット」「露出度」「若々しいデザイン」「男性らしさ女性らしさ」などの因子であり、体型への客観評価・満足度には、下半身に着目、重点を置き、特に「身体の太さ」「身体の長さ」が主要な因子と言える。
収録刊行物
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- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
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一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 63 (0), 242-242, 2011
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680538051328
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- NII論文ID
- 130006958741
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可