Reaction types of provocation test with cold air on the finger tip in women

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  • 女性の冷風負荷皮膚温テストによる指尖皮膚温変動の評価

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【目的】手指局所を寒冷暴露した場合、生体防衛反応として寒冷血管拡張反応(CIVD)が生ずるが、末梢循環障害によりその反応は低下することが知られている。一方、日常生活は営んでいるが、手が冷たいあるいはなかなか温まりにくいと訴える女性がいることから、一般女性においてもCIVDに差があると考えられるが、その傾向は明らかではない。そこで本報では、女性の寒冷暴露による指尖皮膚温変動を類型化することを目的とした。【方法】被験者は末梢循環に既往歴が無い健康な女子学生86名である。実験は秋~初冬の午前中、朝食2時間経過以降に実施した。環境は室温23℃、湿度55%RH(恒温恒湿室)、冷風負荷皮膚温テスト条件は、手部の冷風暴露5℃20分間である。指尖および身体各部の皮膚温を測定した。指尖皮膚温は、変動パターン、初期最低温と到達時間、初期最高温と到達時間、全冷風暴露時間中の皮膚温面積比、高野らによるCIVD Index等により検討した。【結果】指尖皮膚温は、冷風暴露開始直後に著しい低下とすみやかな上昇、その後に低下と上昇を繰り返すHunting現象を示すパターンが最も多い。一方、冷風暴露直後は一過性に著しく皮膚温が低下するが、その後の温度上昇は小さく到達時間も大となるパターンや、逆に暴露直後の皮膚温低下が緩慢なうえ最低温の発現が不明瞭なパターンなどが出現した。指尖皮膚温変動の指標として温度および時間の下限設定を行うことにより、指尖皮膚温変動タイプの類型化が可能となった。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680538206848
  • NII Article ID
    130005440300
  • DOI
    10.11428/kasei.55.0_201_2
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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