The study on recycling of used clothing

Bibliographic Information

Other Title
  • 中古衣料のリサイクルに関する研究
  • -利用実態と若者の意識-
  • --- Utilization and consciousness of the female university students---

Description

(目的)衣料は、海外生産による低価格化に伴い、使い捨て傾向が顕著になっている。資源の枯渇やごみ問題などが深刻な状況下で、生産者にも消費者にもごみの捨て方への責任が求められている。しかし、資源ごみとして捨てられた衣料はどのように処分・利用されているかに関してあまり知られていない。本研究では、中古衣料の現状を把握し、今後の利用促進の取り組みについて提言することを目的とする。(方法)東京都リサイクルハンブック、新聞記事、ホームページ、古着屋へのインタビューに基づき、廃棄衣料ならびに中古衣料の利用と販売実態について分析を行った。また、2002年10月から、首都圏の女子大学生461名を対象とし、質問紙法により、属性、中古衣料の購入実態、古着のイメージ、経済性および環境への意識などについて調査を行った。(結果)資源ごみとして回収された衣料は、ウエス(40%)、古着として輸出(25%)、反毛材料(20%)として利用されているが、コスト面からの行き詰まりが生じている。今後、回収の方法を改善すること、国内での中古衣料の需要を増やすことが改善策と考えられる。アンケートの結果から、省資源・ごみ問題など環境に配慮する意識は高いが、かなりの服が退蔵されており、衣料のゴミの扱い方と廃棄の行方についての知識が低いなど、意識と行動に隔たりがあった。一方、古着は一点もので個性的であると若者に受けとめられており、良質で清潔感のある衣料を循環させることで、国内の中古衣料のリサイクルを促進できると考察される。

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680538220672
  • NII Article ID
    130005440313
  • DOI
    10.11428/kasei.55.0_183_2
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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