雑誌「少女の友」における家庭生活関連の記事について

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書誌事項

タイトル別名
  • The Articles of Home life in the Magazine "Shoujo-no-Tomo"

抄録

【目的】実業之日本社から明治41年に創刊され、昭和30年まで48年間続いた月刊雑誌「少女の友」は、小説を中心に構成する中で、創刊当初から家庭生活関連の記事を掲載している。又、記者として高等女学校の教員を採用するなど、女学生を主な読者対象としていたと考えられる。本研究では、これらの記事をもとに「少女の友」における家庭生活のありようについて考察する。【方法】「少女の友」の発行部数や現存する資料を考慮した上で、明治期・大正前期・昭和中期を中心に、家庭生活関連の記事について具体的な内容や数量を考察する。【結果】「少女の友」では、衣・食を中心にその製作と知識の両面から記事を構成し、掲載していた。殊に、明治・大正期は、当時実践女学校長であった下田歌子による「少女家事十二ヶ月」や「常識問題の解答」を掲載するなど、家庭生活における精神的な配慮についても記述されていた。又、「理科問答」や「家庭理科」と題した記事からは、理科と家庭生活との深い関係が伺える。昭和期に入り、中原淳一を専属画家に迎えてからは、「女学生服装手帖」と題した服装批判ページが掲載され始め、その後の「少女の友」におけるファッション・ページに重要な役割を果たしたと考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680538226304
  • NII論文ID
    130005440319
  • DOI
    10.11428/kasei.55.0_191_2
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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