靴の適合性評価について

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タイトル別名
  • Evaluation of shoe fitting

抄録

目的 足に合わない靴を履いて歩く若年女子をよく見かける。これは歩行時の転倒の危険性や足や体への負担になると考える。女子大学生を対象に靴のサイズの選び方についてアンケート調査した結果、デザインが気に入るとサイズが合わなくても購入していることが明らかとなった。そこで足長、足囲の異なる靴を着用し、靴の適合性評価について検討を行った。<br>方法 実験靴(足長23.5㎝、足囲E、ヒール高5cm)をフィッティングし、足に合っている成人女子15名を被験者とした。実験靴はヒール高5㎝の同じデザインのパンプスを用いた。足長の異なる靴は22.5㎝~25.0㎝(足囲E)、足囲の異なる靴は、D、E、EE(足長23.0㎝~24.0㎝)とした。これらを着用し平地を歩行した際の歩容を歩行パターン解析システム(ゲイトスキャン)、足圧分布システム(Fスキャン)を用いて測定した。また、VTR撮影による動作解析、歩行前後のフィット感について官能評価を行った。<br>結果 1)歩行前後のフィット感は異なり、歩行後はやや小さめの靴を快適と評価する傾向がみられた。 2)サイズが著しく合わない靴は、接触圧力が大きくなり、左右差が生じた。また、サイズが大きいものは、靴と踵が離れやすくなった。 3)足長23.0㎝、23.5㎝の靴は、歩幅が大きく歩行速度が速いことから快適に歩行できるものと考える。 4)足囲EEの靴は、靴と踵が離れやすくなるため歩幅は狭く歩行速度はやや遅かった。また官能評価ではゆるいと評価された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680538383104
  • NII論文ID
    130005256151
  • DOI
    10.11428/kasei.68.0_227
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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