大学生による「味噌タウン」づくりの「子どもの参画」に関する分析

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タイトル別名
  • Study of Children's Participation in "Town of Soybean paste" by University student

抄録

【研究背景と目的】1979年にドイツのミュンヘンで始まった子どもが仮想都市をつくる遊び「こどものまち」は、現在日本に80地域ほど広まっている。これはロジャー・ハートが提唱した、持続可能なコミュニティづくりの指標『子どもの参画』(2000)の事例としても注目されている。本研究では、味噌をテーマに大学生に考案させた仮想都市「味噌タウン」づくりに、「子どもの参画」への案がどのようにみられるのか探ることを目的とした。【方法】2016年9月~2017年1月に、関西地区A大学の「地域教育論」で、味噌をテーマに授業展開をした。15回の授業のうち郷土料理や、味噌に関する料理、仮想都市の遊び場づくり、「子どもの参画」概念の紹介、4グループに分かれて味噌タウンの模型づくりなどを行わせた。本研究では期末テストに記載させた、自分のグループが他グループの「味噌タウン」と繋がる仕掛けについて、ロジャー・ハートの「参画のはしご」を用いて考えさせた案を分析した。【結果】受講者24名中、全員の回答があった。「参画のはしご」にある8パターンのうち、1つの「味噌タウン」づくりの活動の中で、例えば「子ども主体の活動に大人も巻き込む」パターンや、「大人主導ではあるが意思決定に子どもを参画させる」パターンなど、各「タウン」に各パターン1つを設定するアイデアが多く見られた。また中には、1つの「タウン」の中でも、その時々によってパターンが重層的に変化していったり、同じ「タウン」内でも仕掛けごとに「参画のはしご」が異なるような案を出す者もいた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680538425344
  • NII論文ID
    130005790901
  • DOI
    10.11428/kasei.69.0_69
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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