高校生の住居領域に対する意識

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書誌事項

タイトル別名
  • Consciousness for the housing education of the high school student

抄録

目的 家庭科で扱う領域の中で住居領域は、他の内容と比較すると生徒の興味・関心が低いことや指導の困難さなどから扱いが低調であることが指摘されている。効果的な住居領域の授業開発を行うために、生徒はどのような意識をもって授業に取り組んでいるのか、そして住居領域の具体的な学習内容の何に興味・関心があるのか、どういう内容に対して学ぶ意欲を示すのか等を明らかにすることを目的とした研究を行った。<br> 方法 県立A高等学校の普通科1年生8クラス315名を対象として、住居領域の学習が始まる前にアンケート調査を行った。実施は、平成29年1月である。調査内容は、家庭科学習への意識、住居領域に対する意識(重要度、興味・関心の度合い、役立ち感等)、住居領域の学習内容22項目に対する意識(理解度、役立ち感、学習意欲)、現在の自分の住まいに対する満足度とその理由についてである。<br>結果 住居領域が好きであると回答した生徒は全体の18.2%、興味・関心がある生徒は40.6%、内容が難しいと感じている生徒は53.0%であった。住居領域の役立ち感は、80.2%と高かった。具体的な学習内容については、役立つと思う内容は、地震対策、騒音対策、災害の種類、メンテナンス、快適な住居の条件の順に多く、学習意欲が高いのは地震対策、騒音対策、結露対策、メンテナンスであった。役立ち感が高い内容は、学習意欲も高い傾向が見られた。自分の住まいに対しては、満足していると回答した生徒は62.6%、不満とした生徒は10.5%であった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680538580864
  • NII論文ID
    130005790884
  • DOI
    10.11428/kasei.69.0_273
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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