AR技術(拡張現実)を活用した食育教材の開発と実践

書誌事項

タイトル別名
  • Trial teaching materials for dish arrangement utilizing augmented reality technology
  • 盛付け学習に着目して

説明

目的 近年、高度情報化社会といわれている。学習指導要領では、情報教育や授業におけるICT活用が明記されており、学校における教育の情 報化について一層の充実が求められている。一方、学校教育の情報化における問題点として、情報教育に対する教員のスキルの低さや偏り、情報機器を用いた授 業実践の低さなどが指摘されている。家庭科では、実践的・体験的な学習活動が重視されており、実験・実習を中心とした授業の工夫が必要である。その一環と して、実物や紙教材を活用した「見せる」授業が行われているが、従来の「見せる」授業では、①一斉授業では手元を見せることが難しい、②実物を用意するの に時間がかかるなどの課題が指摘されている。そこで本研究では、家庭科における「見せる」指導の効率化を図るため、AR(拡張現実)を用いた教材の開発を 行った。<br> 方法 AR教材は、フリーソフト「Metasequoia」と 「ARToolkit」を用いて作成した。実践は、静岡県内の中学校および高校において行った。実践は、家庭科の授業で行い、単元は調理の盛り付けとした。ARの効果を測るために、紙媒体で行った授業と比較した。<br> 結果 実践の結果、AR教材を活用・体験することによって、学習内容に対する理解度が高まり、また、 盛り付けに対する興味関心・意欲の向上が見られた。このことから、ARは家庭科の食育教材として有用であることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680538736896
  • NII論文ID
    130005256142
  • DOI
    10.11428/kasei.68.0_184
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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