高校サッカー選手のメディカルチェック,フィジカルテストとスポーツ障害との関係
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Description
【はじめに】<BR>今回、高校サッカー部のメディカルチェック(以下MC)ならびにフィジカルテスト(以下FT)によって得られた結果をもとに、障害状況・既往歴とその発生要因について検討した。<BR>【方法】<BR>高校サッカー部に所属する部員83名(3年生44名、競技歴9.11±2.0年、170.7±5.3cm、61.8±9.8kg、2年生39名、競技歴7.27±2.85年、170.8±5.9cm、62.4±7.0kg)を対象とした。<BR>これら対象者に、アンケートにて障害状況・既往歴について調査を行った。測定項目はFTではベンチプレス1RM(以下BP)、スクワット1RM(以下SQ)、20・50m走、垂直跳び、反復横跳びの6項目を、MCでは腹筋力、筋の柔軟性(SLR角度・踵殿間距離)、関節不安定性(東大式)、体脂肪率、下肢アライメント(O脚・X脚)、股関節内旋角度、扁平足・ハイアーチ、回内足(以下LHA)の8項目を測定した。<BR>統計的検討にはStudent t-testを用い、危険率5%未満を有意とした。<BR>【結果】<BR>アンケートによって得られた障害状況・既往歴を、1腰・股関節、2大腿・膝関節、3下腿・足部の3つに分類し、障害発生箇所が0ないし1の群(以下A群)と複数群(以下B群)に分類し、測定結果の比較を行った。<BR>学年別の比較では、両学年間に対格差はなかった。また、B群が3年生56.8%、2年生69.2%となり2年生で多い傾向となった。FTの測定結果ではすべての項目で3年生が有意に良好な結果を示し、MCでは体脂肪率が3年生で有意に低く、下肢アライメントにおいては3年生がよりO脚傾向にあるということを確認することが出来た。それ以外の項目では学年間で差はなかったが、大腿屈筋群では両学年ともに柔軟性は低下している傾向にあった。<BR>両群間の比較では、FTのBP、SQで障害箇所が0ないし1の3年生A群で有意に高い筋力を有し、それ以外の項目では2年生、3年生ともに差はなかった。MCでは大腿屈筋群で2年生のB群の柔軟性が低下している傾向にあり、体脂肪率においても2年生のB群で高い傾向を示した。LHAでは2年生のB群で有意に後足部が回内していた。それ以外の項目では2年生、3年生ともに障害発生に繋がるような両群間での差はなかった。<BR>【考察】<BR>フィジカル的に優れる3年生で、BP・SQにおいてのA群で有意に高い筋力を有していたことから、スポーツ障害の予防には、全身的な筋力トレーニングが必要であるということが伺えた。一方、複数の障害を有する2年生のB群では、足部アライメントの崩れや大腿屈筋群の柔軟性の低下、体脂肪率などの因子に低いフィジカルコンディションも加わりスポーツ障害の発生要因となっている可能性が考えられた。
Journal
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- Congress of the Japanese Physical Therapy Association
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Congress of the Japanese Physical Therapy Association 2004 (0), C0328-C0328, 2005
Japanese Physical Therapy Association(Renamed Japanese Society of Physical Therapy)
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680542026368
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- NII Article ID
- 130005012591
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed