当院における二分脊椎患者の年代別移動能力について
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- 東野 秀紀
- 医療法人村上整形外科理学療法部
抄録
【目的】<BR>二分脊椎症の歩行を予測する上で、Hofferの歩行能力の分類やSharrardの分類が参考されることが多い。当院では昭和48年に開院して以来運動麻痺レベル別の理学療法を行ってきた。最も歩行能力の高い学童期では、L5レベル以下では長下肢装具を装用し杖を使用することなく実用的な自立歩行が確立される。L4レベルでは長下肢装具を装用して実用的な自立歩行又はロフストランド杖を使用しての歩行が確立される。L3レベルでは長下肢装具を装用してロフストランド杖での歩行が確立される。<BR>しかし成人期になると移動能力は実際にはどの程度可能か。また学童期以降でも当院での理学療法を定期的に行っていれば、成人期になっても移動能力が維持出来ているか、それとも移動能力が低下して車椅子での移動の頻度が多くなるのか、このことについて当院では移動能力に関してのアンケートや電話による聞き取り調査を行った。まず各年代別に幼少期(就学前)学童期(小学校)青年期(中学・高校)成人期(18歳以上)に分類して、それを運動麻痺レベル別に関係性があるかどうか比較して検証を行った。そして、成人期においては現在はどの程度の移動能力が可能か、そのことにも検討していく。<BR><BR>【対象・方法】<BR>昭和48年5月から平成19年4月までの期間に当院において理学療法を行った二分脊椎症350症例を対象とした。移動・歩行状態についてのアンケートおよび電話による聞き取り調査を行い、各年代別での移動能力を運動麻痺レベル別に関係性を比較して検討してみた。<BR><BR>【結果】<BR>移動能力に関するアンケートの結果は、まだ完全に検討はしていませんが、<BR>結果がわかり次第、表記させていただきます。<BR><BR>【考察】<BR>歩行能力に影響する因子としては、L3・L4レベルでは股関節屈曲拘縮、足関節の変形、L5レベル以下では主に足関節の変形が影響してくる。また筋力の評価も歩行能力に関して影響がある。これらに関して、二分脊椎症の移動・歩行能力を向上・維持するには、下肢残存筋の筋力強化や股関節や足関節の変形に対するストレッチが必要である。また、裸足での歩行は下肢の変形を増加させる為に、二分脊椎患者に合った装具を装用して、より自立的な移動能力の向上・維持をする必要がある。<BR>
収録刊行物
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- 理学療法学Supplement
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理学療法学Supplement 2007 (0), B0252-B0252, 2008
公益社団法人 日本理学療法士協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680544814720
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- NII論文ID
- 130005015202
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可