理学療法士が考える「患者が理学療法士との対話に望むもの」
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- 國澤 洋介
- 埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科 埼玉医科大学総合医療センター
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- 小関 要作
- 埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科 埼玉医科大学総合医療センター
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- 武井 圭一
- 埼玉医科大学総合医療センター
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- 藪﨑 純
- 埼玉医科大学総合医療センター
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- 森本 貴之
- 埼玉医科大学総合医療センター
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- 髙野 敬士
- 埼玉医科大学総合医療センター
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- 守岡 義紀
- 埼玉医科大学総合医療センター
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- 高倉 保幸
- 埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科 埼玉医科大学総合医療センター
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- 國澤 佳恵
- 埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科 埼玉医科大学総合医療センター
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- 師岡 祐輔
- 埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科 埼玉医科大学総合医療センター
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- 山本 満
- 埼玉医科大学総合医療センター
抄録
<p>【はじめに,目的】理学療法士(PT)の業務は言語的コミュニケーションおよび身体接触も含めた非言語的コミュニケーションによる対話が多く,このような対話は患者の意向を踏まえた理学療法の提供に重要である。本研究の目的は,患者がPTとの対話に望むものについて,PTがどのように考えているかを明らかにすることとした。</p><p></p><p>【方法】対象は,大学病院に勤務するPTでアンケート調査に協力の得られた33名とした。アンケート調査は無記名式とし,設問ごとに「いつも望む」「たいていいつも望む」「ときどき望む」「まれに望む」「ぜんぜん望まない」のいずれかで回答を得た。設問は,1)身だしなみが整い清潔感がある,2)丁寧な言葉遣いで接する,3)親近感のある友達口調で接する,4)理学療法の前後に挨拶する,5)笑顔で接する,6)不適切な行動は直ぐに謝る,7)目線の高さを合わせる,8)正しい専門用語で説明する,9)会話が途切れないように話しを続ける,10)あなたの話をさえぎらずに聴く,11)あなたが話しやすいように十分な間を取る,12)あなたにとってわかりやすい言葉で説明する,13)説明した内容に対するあなたの理解度を確認する,14)あなたに質問がないか確認する,15)これまでの活動量について話をする,16)現在の活動量について話をする,17)あなたの希望を確認する,18)理学療法の経過や計画を説明する,19)それぞれの理学療法プログラムの目的を説明する,20)理学療法の目標や内容を話し合う,21)あなたの考えと異なる考えも提示する,22)説明や話し合いの内容を書面で渡す,23)姿勢をかえる際は声をかける,24)不安や痛みが生じる際は声をかける,25)ご家族とも話し合う,26)今後の生活や仕事の話をする,27)あなたにとって悪い情報も伝える,28)あなたの体調を気遣う声かけを行う,29)あなたを励ます声かけを行う,30)あなたの気がかりな点を言葉で確認する,31)あなたの気持ちを察して振る舞う,32)進歩や改善がみられた点を褒める,33)治療以外の話をする,34)説明した内容に対するあなたの思いを尋ねる,35)あなたが希望を持てる情報も伝える,の35問とした。</p><p></p><p>【結果】アンケート回収率は75%(33/44名)であった。多くのPT(75%以上)で「いつも望む」「たいていいつも望む」と回答した項目は,マナーに関する設問1,2,4,5,6,コミュニケーションスキルに関する設問7,10,11,12,理学療法の実施に関する設問17,18,19,23,24,26,思いやりに関する設問28,30,31,32,34であった。PTにより回答が異なった項目は,設問8,9,13,20,21,22,27であった。</p><p></p><p>【結論】多くのPTで患者が望むと考えていた内容は,マナーに関するもの,理学療法の説明や実施中の声かけ,要望の聴取といった日々直面する対話に関連した内容と考えられた。一方,生活の話やご家族も含めた話し合い,悪い情報の提示など,今後や実生活に関連した内容はPTにより考えが異なることが明らかとなった。</p>
収録刊行物
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- 理学療法学Supplement
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理学療法学Supplement 2016 (0), 1745-, 2017
公益社団法人 日本理学療法士協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680555849344
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- NII論文ID
- 130005609709
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可