エトリンガイトによるリン除去

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タイトル別名
  • Removal of Phosphate Using Ettringite

抄録

リンは富栄養化の原因物質であり、資源として枯渇が懸念されているため、除去及び回収が必要である。リン除去法として吸着材法が知られており、維持管理が容易で比較的低濃度での除去が可能であるが、吸着材が高価であるという欠点がある。エトリンガイトは水中で容易に合成できる安価な無機系の吸着材であり、構造中の硫酸イオンとイオン交換することでアニオンを吸着することが知られている。エトリンガイトはアルカリ性域以外では容易に分解するが、分解するpH領域でもリン濃度の低下が確認できた。pHの異なるリン酸溶液を用いた吸着実験では、pH9以上でリン吸着量の測定値が理論値を超えていたので、XRD及びSEM観察により沈殿物の同定を行った。XRDの結果から、ヒドロキシアパタイトや第二リン酸カルシウム、リン酸アルミニウムの存在が確認できた。SEM観察から、吸着後はエトリンガイトの特異的な針状組織が見られなかった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680565692544
  • NII論文ID
    130005470860
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.24.0_309
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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