低濃度PCB廃棄物としての廃塗膜(塗膜くず)に関する研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Study of waste coating film as a low-level PCB waste.
説明
我が国のインフラは高度経済成長期に作られた物が多く、老朽化に伴う修理や改築が喫緊の課題である。建築当時(1960年代)の塗装が残っている場合があり、それにはPCBが可塑剤として混入している恐れがある。ただし、廃塗膜(塗膜くず)におけるPCB廃棄物としての取り扱いに関しては、まだ明確な対応方法が示されておらず、適切な対応が実施されていない可能性がある。適正な廃棄物処理を行う上で重要なことは、「適切な分析方法」、「事前調査の実施」、「廃棄物の濃度変化の管理」である。PCB廃棄物としての廃塗膜には定められた分析方法や基準値が現在はない。従来用いられていた方法の一部では正確でない定量結果を示すものもあった。大きな建造物の場合用いられた塗料も複数あることから、採取場所によってPCB濃度が変化する事例もあった。適正な廃棄物処理を行う上で、適切なPCB分析方法及び試料採取方法を用いた事前調査を推奨する。
収録刊行物
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- 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
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廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 24 (0), 653-, 2013
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680566187392
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- NII論文ID
- 130005470895
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可