サブクール沸騰
書誌事項
- タイトル別名
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- Subcooled Boiling
- On mechanism of Microbubble Emission Boiling
- 気泡微細化沸騰のメカニズムについて
説明
大気圧下で20K以上にサブクールされた沸騰では,伝熱面上に形成された合体気泡が遷移沸騰の初期において微細な気泡群に崩壊し,熱流束が通常の限界熱流束を超えて高く増加する気泡微細化沸騰がよく知られている.近年電気自動車に用いられる電子機器のパワーエレクトロニクス分野において,インバータの高熱流束冷却技術への応用が期待されているが,気泡微細化沸騰のメカニズムは未だよく分かっていない. 静止したサブクール水へ円形ノズルから蒸気泡をゆっくりと放出する実験では,サブクール度が20Kを超えると気液界面に不規則に皺が寄り始め,30Kから40Kになると一瞬に微細な気泡群崩壊し消滅することが観察される. 気泡微細化沸騰は,20K以上の高サブクール沸騰において,限界熱流束付近で伝熱面上に形成された合体気泡の気液界面の不安定性が増幅し微細気泡に崩壊し液が供給され,再び沸騰が開始される沸騰が高い周波数で繰り返された結果熱流束が増加する現象と著者は考えている. 本発表では,サブクール沸騰における気泡挙動観察と圧力変動,超音波照射による気泡微細化沸騰の促進実験および前述の気液界面の不安定観察結果から,気泡微細化沸騰のメカニズムを推定する.
収録刊行物
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- 日本伝熱シンポジウム講演論文集
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日本伝熱シンポジウム講演論文集 2011 (0), 164-164, 2011
社団法人 日本伝熱学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680566636672
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- NII論文ID
- 130005019113
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可