大規模コンポスト化システムにおける有機物分解過程と微生物叢解析

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タイトル別名
  • Analyses of microbial consortium and organic matter decomposition in the large-scale composting system

抄録

コンポスト化は複数の微生物が複雑な相互作用を及ぼしながら共存する複合微生物の系であり、コンポスト化の機構の詳細は十分に明らかになっていないのが現状である。本研究では大規模コンポスト化システムにおける有機物分解過程を装置内から採取したサンプルを再コンポスト化し、原料から発生する炭酸ガス量を基準として推定するとともに、有機物分解にともなう微生物叢の変化を明らかにすることでコンポスト化の機構を明らかにするための基礎的知見を得ることを目的とした。解析したコンポスト化システムでは有機物分解率がコンポスト化38日後には60%に達し、良好な分解を確認することができた。さらに、PCR-DGGE法による微生物叢解析ではコンポスト化全般にわたって特徴的な6つのバンドを観察し、それらに対応する微生物を特定した。また、これらのうち2つの微生物は接種した種菌中に存在するものと同一の微生物であることを明らかにした。

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  • CRID
    1390282680566957824
  • NII論文ID
    130004630925
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.20.0.118.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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