焼却灰主体の最終処分場における埋立廃棄物の土壌還元化評価のための微生物指標(その3)~焼却残渣の化学特性と細菌群集の関係~

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Microbiological indicator for evaluating stabilization and detoxification of incineration ashes in landfill Part 3

抄録

筆者らは最終処分場の安定化の最終段階を多様な生物が生息できる「土壌還元化状態」と位置づけ、焼却残渣の土壌還元化促進技術、および、土壌還元状態を評価する生物指標について研究を行っている。本報告では土壌還元化の促進技術として提案している「堆肥覆土」適用の有効性について、PCR-DGGE解析により得られた堆肥覆土適用焼却灰の微生物叢を真砂土覆土適用焼却灰の微生物叢と比較することによって評価した。また、焼却残渣の土壌還元化を評価する微生物指標について検討した。その結果、堆肥覆土の適用によって耐性菌を中心とした微生物群が集積され、それらによって土壌還元化が進行すること及び微生物にとって極限環境である焼却灰の土壌還元化を進行させるための「パイオニア微生物源」として堆肥が有効であること等を明らかにした。また、耐性菌の存在量が多い堆肥溶出液に加えて、一般土壌溶出液を焼却残渣に添加し、一般細菌及び芽胞の生残割合を調査することによって、土壌還元化の各種段階を評価できることを明らかにした。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680567025664
  • NII論文ID
    130005250811
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.27.0_417
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ