ウシのルーメン液を使用した前処理がメタン発酵のセルラーゼおよびキシラナーゼ活性に及ぼす効果

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タイトル別名
  • Effect of the pretreatment by cattle rumen fluid for cellulase and xylanase activities during methane fermentation of plant biomass

抄録

植物バイオマスはバイオ燃料生産において、魅力的な再生可能資源であるが、リグノセルロースの可溶化が律速段階である。本研究では、と畜場廃棄物であるルーメン液(ウシ第一胃内容物)で、ナタネを前処理し、メタン発酵した。これまでに、前処理することで、無処理区と比較してメタン生産量が約1.6倍向上することを見いだしている。本稿では、前処理の有無により、メタン発酵工程における酵素活性に差異が生じるか、明らかにすることを目的とした。  メタン発酵0日目では、セルラーゼは検出されなかったが、キシラナーゼは検出された。すなわち、キシラナーゼは、前処理からメタン発酵への持ち越しが可能であり、キシロース分解に直接的に寄与することが示唆された。一方、セルラーゼは、前処理からメタン発酵へ持ち越されないが、メタン発酵におけるセルロース分解期間の短縮に寄与した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680567366272
  • NII論文ID
    130005477654
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.25.0_275
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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