熊本地震で廃棄されたスレート中のアスベストの分析と分解処理技術の研究

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タイトル別名
  • Analysis and Decomposition of Asbestos in Slate Wasted in Kumamoto Earthquake.

抄録

<br><br>熊本地震では多くの家屋が倒壊し、近くにはスレートやアスベスト含有建材が散乱した。スレート中のアスベストを適正に処理するために、本研究では、地震後、被災地(熊本市、益城町、南阿蘇村、西原村、御船町)を調査し、倒壊家屋や仮置き場からスレート建材を採取した。採取した全てのスレートには13 %~3 %のアスベストが含まれていた。さらに、採取したスレートに高分子硫黄化合物溶液を10%になるように加え、鉄球を用いるステンレスミルで3時間回転撹拌するとアスベスト繊維は消滅することが分かった。その分解条件を基に、災害地で適用可能な可搬型アスベスト分解装置を設計した。装置の処理能力は2.4 t/3hであり、消費エネルギーは2.0 MJ/2.4 tであった。熊本地震のスレート建材の搬出量は1,403tであったので、本装置での処理を想定すると584時間かかることが明らかになった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680567383936
  • NII論文ID
    130006233940
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.28.0_477
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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