イオン交換樹脂を用いたH-R法による下水汚泥焼却灰からのリン酸回収

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タイトル別名
  • Recovery of phosphoric acid from sewage sludge ash by H-R method using ion-exchange resin

抄録

現在,リン鉱石の枯渇が問題となっており,その代替として下水汚泥焼却灰からのリン酸回収プロセスが検討されている.しかし,下水汚泥焼却灰は有害な重金属類が含まれているため,これらを分離,除去する必要がある.そこで,演者らはイオン交換樹脂溶解法(H-R法)に注目した.H-R法は懸濁液にイオン交換樹脂を添加するだけの簡便なプロセスであり,難溶性物質の溶解と金属陽イオンの除去を同時に行うことができる.そこで,本研究では基礎的知見を得るために,H-R法による各種リン酸塩(リン酸マグネシウム,リン酸カルシウム,リン酸アルミニウム等)および下水汚泥焼却灰の溶解挙動について検討を行った.その結果,試料量に対しイオン交換樹脂をイオン交換容量以上に添加し,80℃で反応を行うことでほとんどのリン酸塩を溶解することが可能であり,下水汚泥焼却灰から有害金属イオンをほとんど含まないリン酸を得ることができた.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680567521280
  • NII論文ID
    130005477651
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.25.0_219
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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