水熱法に基づいたデカブロモジフェニルエーテル(DBDE)の脱臭素化法の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of the debromination of deca bromo diphenyl ether (DBDE) using hydrothermal methods

説明

水熱法により、臭素系難燃剤であるデカブロモジフェニルエーテル(DBDE)の脱臭素化を試みた。反応助試薬を添加しない単純な水熱反応では脱臭素化は起こらず、300 ℃でも反応は進行しなかった。そこで、様々な反応助試薬を添加し、脱臭素化を試みた結果、塩基性試薬の添加が脱臭素化を促進することが分かった。そして、アミン系分子はNaOHなどの強塩基試薬の添加より効果的であり、さらにメチルアミンが最適であった。具体的に、300 ℃において脱臭素化が進行し90 minの反応で、80 %除去することに成功した。そして、メチルアミンの添加では、260 ℃でも同様の効果が確認された。しかし、250 ℃以下ではほとんど脱臭素化は進行しなかった。この脱臭素化を低温且つ短時間反応で実現するために、複数の添加試薬を組み合わせたところ、DBDEの溶解度が高い有機溶媒の添加により、この反応を促進させることに成功した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680567774208
  • NII論文ID
    130005477746
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.25.0_515
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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