硫化水素発生試験において生成する硫化物量と硫化水素ガス濃度の関係

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation on the sulfide share ratio of H2S gas to total sulfide produced in the experiment of H2S generation

説明

廃石膏剥離紙と試薬の酸化鉄あるいは純鉄を混合した実験系で,硫化物生成量のうち硫化水素ガスとなる硫化物の割合を明らかにする実験を行った.まず,硫化物の生成量を求めたところ,添加なしの試料では純鉄粉添加試料の25%,また,酸化鉄粉添加試料ではFe3O4で45%,Fe2O3で46%の硫化物生成量であった.一方,硫化水素ガス濃度から硫化物量を計算すると,添加なしの試料で8.0mg,酸化鉄粉添加試料の場合Fe3O4で3.5mg,Fe2O3で14mgとなった.純鉄粉添加試料0mgであった.これらを基に,硫化物生成量に対する硫化水素ガスの硫化物量の割合を求めると,添加なしの場合27%,酸化鉄粉添加の場合Fe3O4で6.5%,Fe2O3で25%,純鉄粉添加の場合0%であった.以上の結果から,今回の実験系では硫化物生成量の6.5~27%の硫化物が硫化水素ガスとして発生したことが確認された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680567811712
  • NII論文ID
    130004631791
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.22.0.94.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ