地層保管された無機水銀の地下水-土壌分配挙動の実験的検討

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タイトル別名
  • Experimental study of inorganic mercury reserved under the soil, especially adsorption-desorption characteristics

抄録

回収水銀が地下水に曝露し、最終的に人体曝露へと至るシナリオモデルを構築し,環境リスクの観点から拡散係数を評価する研究の一環として,土壌への水銀吸着に関して実験的に検討した。具体的には,地下水中の水銀吸着挙動をモデル化することを目的とし,必要なパラメータ(飽和吸着量,平衡定数,物質移動係数)を吸着実験および吸着破過より求めた。4種類の土壌試料(赤玉土,鹿沼土,桐生砂,洗浄した海砂)を対象に平衡実験を行ったところ,赤玉土の飽和吸着量が1050mg/kgと他の3つに比べて極めて大きく,高い吸着能を示した。平衡定数は4種類の試料で大きく異なった値を示した。海砂を用いた吸着破過実験から,物質移動係数と砂の単位質量あたりの表面積の積は3.6×10-5m3/s・kgと回帰分析により求められた。実験結果(吸着破過曲線)は提案したモデルでもって良好に説明することが出来たため,他の土壌試料についても同様に水銀の吸着挙動をモデル化できると考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680567863680
  • NII論文ID
    130004631084
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.20.0.261.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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