Olivine-plagioclase reaction rim in meta-ultramafic rocks in the granulite facies

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  • グラニュライト相の変成超塩基性岩中のかんらん石-斜長石反応縁

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開放系の反応で生じた,かんらん石-斜長石間の反応縁の形成温度を,反応縁中の鉱物間とマトリクス中の鉱物間の分配係数差を用いてマトリクスの平衡温度からの差として見積もった。 微細構造および鉱物化学組成  対象とした試料は,北部九州背振山地の白亜紀花崗岩類中に産する超塩基性岩で,グラニュライト相の変成作用(850℃,5 kbar)を被っている(大和田ほか,2005:地質雑)。粗粒のかんらん石(Fo87),斜長石(An100),普通角閃石,スピネル,および細粒の斜方輝石,イルメナイトからなり,かんらん石は不規則な外形を呈する。斜長石は不規則な外形を示し,後述の2種類の反応縁のいずれかに囲まれている。スピネルは粗粒でマトリクスやかんらん石,斜長石中の包有物として産するものと,以下の反応縁中にシンプレクタイトとして産するものがある。  反応縁の1つは,斜長石を取り囲む,普通角閃石とスピネルのシンプレクタイト(シンプレクタイト帯)とそれに隣接するトレモラ閃石のみの帯(トレモラ閃石帯)からなる。両帯の角閃石は同じ結晶方位をもつ。シンプレクタイト帯からトレモラ閃石帯に向かって,角閃石のAl, Fe/(Fe+Mg) は減少する。トレモラ閃石帯中に斜方輝石が産することもある。もう1つの反応縁は,斜長石とかんらん石の間に発達する幅70 μm 以下の斜方輝石集合体である(斜方輝石帯)。斜方輝石帯およびトレモラ閃石帯に産する斜方輝石のAl も,かんらん石へ向かって減少する。 反応縁形成反応  H2O流体を仮定すると,反応縁およびマトリクスを構成する鉱物間には,次のような化学量論的関係が成立する。 Ol + Pl + Opx + Fluid = Spl + Hbl この式は,斜方輝石が反応物になるため,反応縁の組織を説明することはできない。斜方輝石を生成物とするためには,開放系が必要であり,移動成分の種類を最小にする反応は, Ol + Pl + SiO2 + H2O = Opx + Hbl + Spl となる。系外からのSiO2 の供給で反応縁が発達したと考えられるが,その形成温度をこの反応式から求めることはできない。 反応縁形成温度  角閃石と斜方輝石はマトリクスにも反応縁中にも産するので,両者のFe-Mg 交換反応の平衡定数の差を用いて,最高温度からの差として反応の温度を求めた。その結果,反応縁を形成する反応は約500℃で生じたことが分かった。このことは反応縁が後退変成作用時に形成されたことを意味する。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680568073472
  • NII Article ID
    130005019856
  • DOI
    10.14824/jampeg.2005.0.38.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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