津波漂流物の衝突による建物の崩壊解析

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タイトル別名
  • Collapse Analysis of Building due to Tsunami Debris Impact

抄録

東日本大震災は,東北地方を中心に強い揺れによる被害をもたらし,さらに,東日本の太平洋沿岸の広い範囲で津波による大きな被害をもたらした.例えば宮城県気仙沼市では,波の跡より高い場所でも建物が大きく損壊しており,船舶などの漂流物による破壊が原因と考えられている。本研究では,津波漂流物による衝突力が地震後に残存した建物に対して与える影響を調べるため,6層3スパンのS造骨組構造に船舶を模擬した漂流物モデルを衝突させる解析を行った.解析にはASI-Gauss法に基づいて開発された崩壊解析コードを用いた.地震入力波には気仙沼市で観測された地震動,流体力には同じく気仙沼市で観測された津波の最大遡上高さおよび津波高さを使って計算したものを用いた.さらに,船を模擬したモデルに浮力,流体力と初速度を与えて漂流物の衝突を再現し,異なる海抜に建つ建物に対してそれぞれの荷重が与える影響の度合いを比較した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680568385024
  • NII論文ID
    130004605064
  • DOI
    10.11345/japannctam.62.0.238.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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