The Interraction Learning Focued on Relationships between Junior High School Students and Younger Children
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- ABE MUTSUKO
- Takehaya Junior High School Attached to Tokyo Gakugei University
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- KANEKO KYOKO
- Oyba Junior High School ,Saitama City
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- KURAMOCHI KIYOMI
- Tokyo Gakugei University
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- SENO MICHIKO
- Tokyo Gakugei University
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- MOCHIDUKI KAZUE
- Akita University
Bibliographic Information
- Other Title
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- かかわりに焦点をあてた中学生と年少者の交流学習
- The Learning about The Understanding of preschooler by diverse
- (その1)多様なかかわり方による幼児理解の学び
Description
<br>【研究の目的】<br> 平成14年度から施行された中学校学習指導要領では、家族や保育に関する内容を重視する改訂がなされた。少子化の進展により中学生の周辺でも幼い子どもと接する機会は減少しており、授業において体験の機会を積極的に設ける工夫が求められている。先行研究では、保育体験学習による幼児理解や幼児に対する情緒面での効果が示されている反面、効果の見られない生徒がいることが課題として示唆されている。そこで、本研究では、体験の基本である「幼児とのかかわり」に焦点をあて、保育学習における交流活動の学習効果をより確かなものにするための方策を探ることを目的に研究を行った。<br> 【研究の方法】<br> 必修授業において中学生と幼児の多様なかかわり場面を設定し、交流体験と幼児理解の深まりとの関連を探った。その際、幼稚園教諭との連携により、中学生だけでなく幼児にとっても有意義な交流のあり方を探ることを基本とし、交流を展開することとした。<br> 対象は、大学附属中学校の中学3年生(4クラス)および大学附属幼稚園の4歳児クラス5歳児クラス(各1クラス)の園児である。<br> 交流場面は可能な限りビデオで記録をとるとともに、授業後に中学生からアンケートを採った。交流の成果については、事後の学習プリントの記述を読み取り、分析・考察を行った。<br> 【研究成果】<br> (1)交流時期と内容<br> 本研究では、これまでの実践をふまえた上で、中学生自身が工夫し、主体的に幼児とかかわる機会が多く持てるように交流の仕方を改善した。交流の機会は以下の3回とし、交流毎に「幼児とのかかわり」の質を生徒にとって異なるものとした。<br> 1)4歳児入園の4月は交流を避けたいという要望が幼稚園側からあり、幼稚園と中学校が共に一段落する6月に実施した。午前中に中学生が授業のたびに幼稚園を訪れるという形をとった。幼稚園の活動を中学生が参観するが、できるだけ受け身にならないように、幼稚園教諭の助言のもと、時間により一緒に遊んだり共にお弁当を食べたりした。この場面での生徒の立場はゲスト的であり、幼児と一対一の活動が多かった。<br> 2)二学期の後半で、行事や試験に重ならない時期を選んで実施した。2時間値ぢきの授業を組み、交流の準備、交流、後片付けという流れをとった。交流の正味時間は1時間程度である。発達等、幼児理解をすすめるための学習を行った後、幼稚園教諭からアドバイスを受けるなど、事前準備を丁寧に行った。生徒の立場はホスト的であり、一対多の活動が中心となった。<br> 3)三学期に、日程の都合上、中学生の高校入試の日を挟んで2時間続きの実習を二コマずつ行った。おやつ作りが終わる頃幼児を迎えに行き、実際の交流時間は30分程度であった。幼児のことを考えて調理したおやつを幼児とともに試食し、生徒の立場はホスト的であった。一対一の活動が中心であった。<br> (2)まとめおよび考察<br> 各々の交流体験ごとに中学生のかかわり方の経験はことなり、それに伴って幼児理解の仕方は異なる。中学生ひとりひとりの反応や幼児理解について、授業記録やアンケート結果をもとに分析した結果、多感な中学生という時期に、幼児との多様なかかわり方を経験させる授業の意義が示唆された。
Journal
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- Research abstracts on the annual meeting, regular meeting and seminar of the Japan Association of Home Economics Education
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Research abstracts on the annual meeting, regular meeting and seminar of the Japan Association of Home Economics Education 49 (0), 28-28, 2006
The Japan Association of Home Economics Education
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680568661248
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- NII Article ID
- 130006960955
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed