分数階微分応答を含む状態方程式の定式化について
書誌事項
- タイトル別名
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- A Formulation of A State-Equation Including Fractional-Order State Vectors
説明
近年、分数階微積分の科学技術応用が活発化しているが、特に制御工学においてその傾向は顕著である。しかし、伝達関数モデルに基礎を置く古典制御理論の適用は研究されてきたものの、分数階微分とその状態方程式モデルとの関係は十分考察されてきたとは言えない。そこで、本論文では分数階微分応答を含むダイナミクスの状態方程式モデルへの変換方法について述べる。一旦、状態方程式として定式化できれば、ロバスト制御を含む現代制御理論の優位性を分数階微分で記述される動的システムのモデル化、さらにはその制御則の導出において活用することが可能となる。また、分数階微分応答の検出には従来法では特殊な変換デバイス等を必要としたが、本報告において提案する手法は、分布定数系における多点計測法を用いることによって、特殊なデバイスを用いることなく分数階微分応答を検出することも可能にしている。
収録刊行物
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- 理論応用力学講演会 講演論文集
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理論応用力学講演会 講演論文集 57 (0), 186-186, 2008
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680568937728
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- NII論文ID
- 130004603980
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可