変形半径が流れの安定性に及ぼす影響について

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タイトル別名
  • Effect of deformation radius on stability property of flows

抄録

Charney-Hasegawa-Mima方程式におけるBickleyジェット (sech2 y型のジェット) の非線形安定性を調べた. lambda ( (現象の水平スケール)/ (Rossbyの変形半径)) が2より大きい場合, Bickleyジェットは非線形安定である. lambda が2より小さいとき, Bickleyジェットは不安定の必要条件を満たす. <BR> lambda の値によって安定性が変ってくるのはなぜかを考えるため, Bickleyジェットによく似た, 区分的に渦位が一様な流れの線形安定性を調べた. モードの共鳴理論 (Hayashi and Young 1987, Sakai 1989, Iga (1993)) による解釈を行うと, 擾乱が最大成長をするのは渦位のギャップに補足された中立波がきっちり共鳴するときである. 擾乱の最大成長率は近似的にexp(- lambda) に比例していた. こうなる理由は, 変形半径が小さくなると離れたもの同士が相互作用しにくくなるからである.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680569305088
  • NII論文ID
    130004603597
  • DOI
    10.11345/japannctam.56.0.104.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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