2次元正規ランダムベクトルのL2ノルム極値分布と風荷重組合せ論再考

書誌事項

タイトル別名
  • Wind load combination method based on extreme value distribution of the L2-norm of 2-D Gaussian random vector

説明

2次元正規ランダムベクトルのL2ノルム極値分布に対するカイ二乗分布近似を与えたことに加え、簡単な解析的表現のある正規確率過程に関する極値quantile関数を用いて簡略化された近似式を提案した。L2ノルム分布は正規ランダムベクトル要素の相関係数のみならず、各要素の標準偏差比の関数にもなっているので、極値分布も相関係数と標準偏差比の関数となることを示した。一方、極値分布の応用として、2方向の風荷重組合せ問題を取り上げ、最大L2ノルムの平均値に対する組合せを検討し、建築学会の建築物荷重指針・同解説に示されたものとの比較を行った。その結果、荷重指針の方法は確率論に基づく設計法で必要とされる一定水準の安全性を保障しないことと、荷重組合せ係数によって決まる各方向の平均最大応答のL2ノルムに対する非超過確率が本論文で導かれた極値分布の平均値に対するものよりかなり小さいことを示した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680569740416
  • NII論文ID
    130004644366
  • DOI
    10.14887/kazekosymp.19.0.483.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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