安中藩の幕末の地球儀

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タイトル別名
  • A globe in Annaka city at late Edo period

抄録

海野一隆(1921~2006年)の遺作となった「東洋地理史研究 日本篇」に『江戸時代地球儀の系統的分類』と題して、50数種類の地球儀を紹介している。分類は1~14までは『○○系』として48個、分類15は『未分類』2個。 さらに、分類16は『未調査』、安中市教育委員会と記載されている。  安中藩、藩儒・太山融斎(おおやま ゆうさい、1794~1863年)は嘉永5年(1852)に数個の地球儀を製作した。現存数は2個である。他の1個は保存状態が非常に悪く、今回状態のよい個人蔵の地球儀を紹介した。  地球儀の直径:36cm。木で地球の形状を作り、その表面に髪を張っている。紙の張り子に胡粉を塗り、、世界図を手書きしている。  台座は幅59cm、高さ45cm。  地球儀に書かれた世界図は『江戸時代地球儀の系統的分類』の分類13の『箕作省吾系』の分類される。箕作省吾は弘化2年「新製與地全図」を刊行した。これは1835年フランスで発行された世界図の日本語訳である。『ナポレヲンランド』などの地名が表記されている。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680569917440
  • NII論文ID
    130004596661
  • DOI
    10.11518/hgeog.2009.0.16.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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