垂直下降流における限界熱流束

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タイトル別名
  • Critical Heat Flux under Downward Flow Condition in Vertical Tube
  • 管内径の影響
  • Influence of tube diameter

抄録

沸騰二相流場における限界熱流束は沸騰機器の運転限界を決定する重要な因子の一つであり,一般的な上昇流においては非常に多くの研究が行われている.しかし,実際に沸騰関連機器に実装される伝熱水管は種々の設計要求から,垂直下降二相流となることも多い.この場合,気泡にかかる浮力方向が流動方向と対向するため,特に低質量流束では不安定な流動状態となり,その詳細な理解が得られるには至っていないのが現状である.本研究では,低圧・低質量流量下において管内径Di = 10, 15 mmで下降流限界熱流束実験を行い,テストセクション圧力損失,管壁温度から管内の流動状態ならびに限界熱流束発生機構の検討を行った.その結果,上昇流同等の機構に加えて、高クオリティ域での流下液膜ドライアウト,低クオリティ域でのフラッディング発生による液供給阻害,サブクール域での二相流体構造の不安定が原因で発生する3つの発生機構が存在することを明らかにし,さらに管内径の影響を評価した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680570112896
  • NII論文ID
    130005477950
  • DOI
    10.11345/japannctam.63.0_128
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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