自己組織化をもたらす高次の自触媒化学系
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- 朝倉 浩一
- 慶應義塾大学理工学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Higher Order of Autocatalytic Chemical System to Lead Self-organization
説明
開放化学系において自触媒過程が機能すると、平衡から遠く離れた秩序が自己組織化されることがある。この場合、孤立系では秩序の破壊者である反応及び拡散といった散逸過程は秩序の創造者として機能するため、このような秩序は散逸構造と呼ばれ、生命現象はその代表例といえる。様々な自己組織化現象を説明する非線形動力学モデルが、これまでに数多く提案されてきたが、これら数理モデルの全てが実際の化学系における自触媒機構を詳細に考慮したわけではない。本発表では、反応速度が生成物濃度に単純に比例して増加するような一次の自触媒系は実際には稀であり、より複雑で高次の自触媒過程が機能したために、化学系に自己組織化がもたらされる場合が多いことを紹介する。また、化学反応の進行を数理的にシミュレーションすることにより、化学系における自触媒反応機構が解析された結果を報告する。
収録刊行物
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- 日本応用数理学会年会予稿集
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日本応用数理学会年会予稿集 2002 (0), 13-13, 2002
一般社団法人 日本応用数理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680570612864
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- NII論文ID
- 130005021190
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可