斜張橋ケーブルにおける表面形状を考慮した抗力低減及び空力安定化に関する研究

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タイトル別名
  • DRAG FORCE REDUCTION AND AERODYNAMIC STABILIZATION OF STAY-CABLES BY MODIFYING CABLE SURFACE CONFIGURATIONS

抄録

斜張橋ケーブルの耐風設計において,ケーブルに作用する風荷重及び空力振動現象が問題視されている.本研究では,ケーブルの表面形状を変化させることで,抗力を十分に低減し,レインバイブレーションを抑制することのできる表面形状を検討する.静的空気力測定実験において,12本の突起を螺旋状に巻き付けたスパイラル突起付ケーブルは表面粗度とは異なる効果により,抗力を十分に低減できることが明らかとなった.また,流れの可視化実験を行うことで,スパイラル突起付ケーブルにおいて,流れの3次元的な効果がカルマン渦を抑制し,抗力を低減している可能性が示された.さらに,ケーブル模型を風向に対して下り勾配を有する姿勢に固定し,人工降雨下の屋外実験を行った所,スパイラル突起付ケーブルには表面突起の効果によって上面側水路が観察されず,レインバイブレーションに対する制振効果を有していることが判明した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680570964736
  • NII論文ID
    130004604739
  • DOI
    10.11345/japannctam.60.0.188.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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