真珠光沢をもつ塗膜の作製

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タイトル別名
  • Artificial material having pearly luster, using corbicula.

抄録

シジミ(corbicula)から得られた霰石(aragonite:CaCO3 orth.)の粉末と合成樹脂の一種であるPVA(polyvinyl alcohol)との層状構造を,多層膜作製方法により人工的に生み出すことで,真珠光沢(pearly luster)を呈するものが生成できた.これは真珠層(nacre)に似た構造となっている.<br> 今回用いた多層膜作製方法は次のとおり.<br> 1. シジミ(corbicula)の貝殻を300°Cで焼成後,振動ミルにて粉砕し,エタノール中で超音波を使って20分間振とう.<br> 2. 溶液を遠心分離し,10µm以下の粒子を含んだ上澄み液を取り出す. <br> 3. この上澄み液(微粒子分散溶液)をガラス基板上に滴下.<br> 4. 80°Cに熱したホットプレート上で加熱後,蒸発乾固.<br> 5. ガラス基板上にPVA 1wt%溶液を滴下し,スピンコート.<br> 6. 15分間乾燥.<br> 7. 180°Cに熱したホットプレート上で1.5分間加熱.<br> 8. 3~7の操作を繰り返す.<br> これらの実験結果について報告する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680571526656
  • NII論文ID
    130005478264
  • DOI
    10.14915/gsj.36.0_12
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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