強酸性湖潟沼における堆積有機物起源の炭素安定同位体比解析

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タイトル別名
  • Isotopic (d13C) evidence for autochthonous origin of sediment organic matter in small, acidic Lake Katanuma

抄録

潟沼は平均pH 2.2の強酸性湖である.潟沼において,炭素安定同位体比を用いて堆積有機物起源の解析を行った.また,潟沼はその生物相が単純であることから,堆積有機物起源の詳細な解析が可能である.一般に酸性湖沼は非調和型湖沼であり,堆積有機物の起源は周りから供給される有機物が多い.しかし炭素安定同位体比解析の結果,潟沼の堆積有機物は周りの森林からの有機物由来のものは少なく,その多くは底生珪藻と植物プランクトン(内生産性の有機物)に由来することが分かった.この要因としては,潟沼が流入河川を持たないこと,珪藻と植物プランクトンの生産が大きいことが考えられた.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680574187392
  • NII論文ID
    130005022101
  • DOI
    10.14903/jslim.r68.0.141.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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