水中基礎に作用するサクションに関する模型実験
説明
橋梁基礎構造物における設計法の合理化を目的として、水中にある直接基礎が地震によって浮上る場合に基礎底面に作用するサクションの効果に着目した。ここでいうサクションとは、地震力によって基礎が浮上り、基礎底面下の隙間体積が変化したときに生じる水圧低下に起因して、基礎の浮上りに抵抗する力を指している。基礎底面下への水の回り込みと浮上り抵抗の関係を調べるための室内模型実験を行った結果、(1)水深が大きいほど大きなサクションが発揮されること、(2)地震時の瞬間的な基礎の浮上りに対し、基礎底面下の隙間に水が流入して常に水が充満している場合には、基礎の浮上り抵抗は基礎の浮上り速度に依存し、水の流入が遅れて隙間が真空になる場合はサクションによる最大の浮上り抵抗が発揮されることが明らかになった。
収録刊行物
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- 地盤工学研究発表会 発表講演集
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地盤工学研究発表会 発表講演集 JGS38 (0), 1575-1576, 2003
公益社団法人 地盤工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680574693760
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- NII論文ID
- 130004620801
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可