市販ベントナイトのコンシステンシー限界の評価

説明

ベントナイトの工学的緒性質は低レベル放射性廃棄物や最終処分場の遮水構造の設計上極めて重要であるが,鉱床産地により著しく異なりデータも不足している.市販ベントナイトの工学的基礎特性を提供することを目的として土の水分と相構成関係を表すコンシステンシー限界のうち、塑性限界、液性限界、塑性指数と粘土分およびコロイド分との間の高い相関性が明らかにされているが、収縮限界と塑性限界の間には逆転が見られるなど、それらの特性値間の相互関係に不明な点が多かった.ベントナイトに夾雑している遊離珪酸は石英、α-クリストバライト、オパールなど多形が知られており、今回、可溶性シリカの1N -水酸化ナトリウム熱溶液(90 °C)に対する溶解速度を測定し、初期可溶性シリカ分(反応時間ゼロにおける切片)が収縮限界と相関していることが明らかとなり、収縮限界状態で高い間隙比を持つ相構成の形成に寄与することが推定された.

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  • CRID
    1390282680575656576
  • NII論文ID
    130004621266
  • DOI
    10.11512/jiban.jgs38.0.2413.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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