在る侵入
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- 小山 宏志
- 東京工芸大学芸術学部
書誌事項
- タイトル別名
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- An Invader
- - ある事物の侵入 -
- - Things invade -
抄録
ある男が部屋にいる。その部屋の中は薄暗い。部屋の中には椅子があり、心臓があり、切り離された身体がある。牧場には牛がいる。そして牧場の主たちがいる。鍬を振りかざし、牛は顔を変形させながら走る。巨大な大仏がある。そして歩行者信号機がある。その大仏の前でブランコを漕ぐ少女がいる。それらの一見隔離された事物が男の部屋に侵入してきて部屋を犯す。その過程を反ドラマティックな構成を心掛けカットを重ねた。この作品はタイトルにある通り何かが「侵入」する物語である。侵入する事態や顛末を唯物論的に眼に見える形で画面に定着させることが主題に対して私が果たしうる唯一の誠実さではないかとゆう選択の元に綴った映像詩である。
収録刊行物
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- 画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会研究会講演予稿 06-07 (0), 49-50, 2007
一般社団法人 画像電子学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680576306560
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- NII論文ID
- 130005441865
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可