セメント硬化体の化学的侵食過程におけるイオンの拡散性状と水和物量の変化

  • 久田 真
    社団法人 土木学会 独立行政法人土木研究所 技術推進本部
  • 伊藤 慎也
    電気化学工業株式会社 セメント特混研究所
  • 酒井 宗義
    社団法人 土木学会 新潟大学大学院 自然科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • A STUDY ON THE DIFFUSIVITY OF IONS THROUGH MORTAR AND THE CHANGE OF CEMENT HYDRATION DUE TO THE CHEMICAL DETERIOLATION PROCESS
  • セメント コウカタイ ノ カガクテキ シンショク カテイ ニ オケル イオン ノ カクサン セイジョウ ト スイワ ブツリョウ ノ ヘンカ

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説明

本論文は, コンクリート構造物の耐久性に関わるセメント硬化体中の各種イオンの拡散性状と, これに伴う硬化体の物性の変化について検討を行ったものである. 同一の種類ではあるものの異なる電解質から供給されるイオンとして, 塩化物イオン (Cl-), 硫酸イオン (SO42-) および硝酸イオン (NO3-) を含む各種の電解質を選定し, これらの各イオンのセメント硬化体中での拡散性状を比較した. また, 選定した各電解質は, 一般にコンクリートを化学的に侵食させるものであるため, イオンの拡散に伴うセメント硬化体の変質状況についても検討を加えた. これらの検討を通じて, 同一のイオンかつ同一の濃度勾配であっても, イオンの拡散性状は電解質の種類によって異なること, 各電解質の作用によってセメント水和物の種類により劣化の程度が異なることなどが明らかとなった.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2004 (753), 39-50, 2004-02-20

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (13)*注記

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