水平偏角をつけたマルチストランドケーブルの空力特性およびへリカルストランドの効果

  • 田中 英之
    社団法人 土木学会 九州工業大学大学院 工学研究科設計生産工学専攻
  • 久保 喜延
    社団法人 土木学会 九州工業大学 工学部建設社会工学科
  • 木村 吉郎
    社団法人 土木学会 九州工業大学 工学部建設社会工学科
  • 山口 栄輝
    社団法人 土木学会 九州工業大学 工学部建設社会工学科
  • 及川 孝一
    社団法人 土木学会 株式会社エスイー 技術営業第一部

書誌事項

タイトル別名
  • AEROELASTIC PERFORMANCE OF MULTI-STRAND CABLE WITH HORIZONTAL SKEW ANGLE AND EFFECT OF HELICAL STRAND

抄録

斜張橋用ケーブルとして, 軸直角方向の風に対しては振動が発生しにくく, 経済性に優れているマルチストランドケーブルが提案されている. 実際の斜張橋ケーブルには, 偏角を持つ風が作用するため, 本論文では, そうした状態におけるマルチストランドケーブルの空力特性を明らかにすることを目的としている. 風洞実験の結果, 水平偏角をつけた場合, 円断面ケーブルに比べ, マルチストランドケーブルの方が不安定となることがわかった. ヘリカルストランドを設置した場合では, 円断面ケーブルでは変動揚力が小さくなることと模型変位に対する位相が変化することによって制振されるのに対し, マルチストランドケーブルでは, スパンの広い範囲にわたって位相が逆転して減衰力が作用し, より制振力が高いことがわかった. また, こうした空力特性と軸方向流の関連の可能性について考察した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2001 (689), 117-125, 2001-10-21

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (3)*注記

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