陰解法を用いたコロケート格子による高次精度の流体解析手法の提案

  • 牛島 省
    社団法人土木学会 京都大学大学院環境地球工学専攻
  • 禰津 家久
    社団法人土木学会 京都大学大学院環境地球工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • HIGHER-ORDER IMPLICIT METHOD (C-ISMAC METHOD) FOR INCOMPRESSIBLE FLOWS WITH COLLOCATED GRID SYSTEM
  • インカイホウ オ モチイタ コロケート ゴウシ ニ ヨル コウジ セイド ノ リュウタイ カイセキ シュホウ ノ テイアン

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抄録

スタガード格子における Implicit SMAC法をコロケート格子配置に基づく流体計算法で利用するC-ISMAC法を提案した. C-ISMAC法では, 予測段階における圧力の取り扱いに検討を加えたことで, 流速の予測値の残差成分に対して低次のスキームを適用し, 高次精度スキームを陽的に扱うことを可能にした. 同手法を各種の流体計算に適用した結果, CFL条件と拡散数に基づく安定性条件が同程度である場合には, クーラン数と拡散数を適切に設定することにより, QSIスキームを用いたMAC系解法と同等の精度を有する計算が2~5倍程度の計算速度で行えることが示された. 特に自由水面流れにおいては, 定常解における流速分布や水面形だけでなく, 水位の時系列に関しても妥当な結果が得られることが示された.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2002 (719), 21-30, 2002-11-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (8)*注記

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参考文献 (29)*注記

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