下水汚泥焼却灰のアルカリ溶出に及ぼす温度の影響

書誌事項

タイトル別名
  • INFLUENCE OF TEMPERATURE ON ALKALINE ELUTION OF INCINERATOR ASH OF SEWAGE SLUDGE

抄録

下水汚泥焼却灰 (以下,「焼却灰」とする.) は, 下水道の普及率の増加に伴い, 年々増加の傾向にある. リン鉱石は世界的に枯渇が懸念されている資源の一つであり, 焼却灰はその代替資源として非常に有望と考えられる. 本研究では, 温度が焼却灰のアルカリ溶出へ与える影響を検討するため粉末X線回折及び溶出実験を行った. その結果, 溶出時に40℃程度の温度を加えることで, 焼却灰から亜鉛等の両性元素を溶出させることなく, リンをアルカリ溶出できることが明らかとなった. また, 焼却灰から溶出する物質はリン酸アルミニウムであることが証明され, 焼却灰に含まれるリンの約50%はリン酸アルミニウムであることが判明した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2004 (762), 83-90, 2004-05-22

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (3)*注記

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