鋼製橋脚における地震時脆性破壊防止に必要な鋼材の破壊靭性レベル

  • 佐々木 栄一
    社団法人土木学会 東京工業大学大学院理工学研究科土木工学専攻
  • 荒川 泰二
    社団法人土木学会 東京工業大学大学院理工学研究科土木工学専攻
  • 三木 千壽
    社団法人土木学会 東京工業大学大学院理工学研究科土木工学専攻
  • 市川 篤司
    社団法人土木学会 東京工業大学大学院理工学研究科土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • REQUIRED FRACTURE TOUGHNESS OF STEEL TO PREVENT BRITTLE FRACTURE DURING EARTHQUAKES IN STEEL BRIDGE PIERS
  • コウセイ キョウキャク ニ オケル ジシンジゼイセイ ハカイ ボウシ ニ ヒツヨウ ナ コウザイ ノ ハカイジンセイ レベル

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抄録

兵庫県南部地震では, 幾つかの鋼製橋脚に脆性き裂が発生した. その後の調査から, 脆性き裂発生の支配的な要因は, 地震時の塑性ひずみ履歴による鋼材の脆化と考えられる. そのため, 鋼製橋脚における地震時脆性破壊防止のためには, 塑性ひずみ履歴を受けた後も十分な破壊靭性を有する鋼材を使用する必要がある. 本研究では, 脆性破壊のシナリオを想定することにより, 考慮すべきひずみ履歴パターンを示した上で, 試験体へのひずみ導入方法の開発により, 折返しのパターンを含めた様々な塑性ひずみ履歴による鋼材の破壊靭性劣化の程度を明らかにした. さらに, その結果とこれまでの研究成果をもとに, 鋼製橋脚における地震時脆性破壊防止のために鋼材に必要とされる破壊靭性について検討した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2003 (731), 93-102, 2003-04-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (42)*注記

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