施工時差を考慮した多重支保工法の膨張性地山トンネルに対する適用

  • 北川 修三
    社団法人 土木学会 基礎地盤コンサルタンツ (株)
  • 梶原 雄三
    社団法人 土木学会 日本鉄道建設公団企画室補佐
  • 進士 正人
    社団法人 土木学会 山口大学 工学部社会建設工学科

書誌事項

タイトル別名
  • THE MULTIPLIED TUNNEL SUPPORT SYSTEM APPLIED TO SQUEEZING GROUND CONDITION
  • セコウ ジサ オ コウリョ シタ タジュウシホコウホウ ノ ボウチョウセイ ジヤマ トンネル ニ タイスル テキヨウ

この論文をさがす

抄録

北陸新幹線飯山トンネルでは, 膨張性地山に対処するため, 施工時差をおいて支保を二度に分けて施工する多重支保工法を採用した. これは, 膨張性地山のトンネルではある程度坑壁の変位を許容した方が土圧は小さくなること, NATMでの支保は閉合した吹付けコンクリートが最も有効に働くこと, の2点を最大限生かそうとするものである. 施工ならびに計測の結果, たとえ一次支保が破壊しても閉合した薄肉の吹付けコンクリートを主要部材とした二次支保をその内側に施工することで十分変位の収束を図れることが確認できた. また, FEM解析により二次支保の設置時期について検討した結果, トンネル直径の3.5倍程度切羽から離して施工することが支保全体の健全性を保つうえで有効であるとの結論を得た.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2002 (721), 27-39, 2002-12-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ