余裕間隙比の概念に基づいた非塑性シルトの繰返し強度と剛性低下の評価

  • 宋 炳雄
    社団法人 土木学会 (株)茶山コンサルタント地盤工学部
  • 安原 一哉
    社団法人 土木学会 茨城大学 都市システム工学科
  • 村上 哲
    社団法人 土木学会 茨城大学 都市システム工学科
  • 小峯 秀雄
    社団法人 土木学会 茨城大学 都市システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • AN EVALUATION FOR CYCLIC SOFTENING OF NON-PLASTIC SILT USING THE CONCEPT OF VOLUME DECREASE POTENTIAL
  • ヨユウ カンゲキヒ ノ ガイネン ニ モトヅイタ ヒソセイ シルト ノ クリカエシ キョウド ト ゴウセイ テイカ ノ ヒョウカ

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抄録

本研究は単純せん断試験機を用いて繰返し強度と剛性に及ぼす初期せん断応力の影響を調べることを主たる目的としている. 特に, 非塑性シルトの繰返し載荷時及び繰返し載荷後のせん断強度と剛性の劣化特性を粘土, 砂とまさ土と比較して余裕間隙比の立場から考察した. 実験結果から非塑性シルトは他の土より繰返し強度は最も小さく, 載荷回数の増加による剛性低下も最も顕著であることが余裕間隙比の概念で統一的に説明できることが分かった. また, 剛性の低下に及ぼす初期せん断応力の影響も大きいことも分かった. これらを総合して, 他の砂質土に比べ非塑性シルト地盤は液状化する可能性が高く, 初期せん断応力が大きくなるに伴って繰返し剛性の低下も顕著になることを示した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2004 (764), 11-24, 2004-06-21

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (23)*注記

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