坑道の掘削影響に対する修復技術としてのベントナイトグラウトの適用性に関する評価

  • 西垣 誠
    岡山大学 環境理工学部環境デザイン工学科
  • 小松 満
    岡山大学 環境理工学部環境デザイン工学科
  • 見掛 信一郎
    岡山大学大学院 自然科学研究科システム科学専攻
  • 中島 朋宏
    岡山大学大学院 自然科学研究科環境システム学専攻
  • 金谷 賢生
    関西電力 (株) 土木建築室原子力土木建築グループ
  • 龍田 圭亮
    (株) 環境総合テクノス 土木部土木エンジニアリンググループ

書誌事項

タイトル別名
  • EVALUATION ON APPLICATION OF BENTONITE SLURRY GROUT FOR EXCAVATION DISTURBED ZONE IN ORDER TO RECOVER LOW PERMEABLE ROCK MASSES
  • コウドウ ノ クッサク エイキョウ ニ タイスル シュウフク ギジュツ ト シテ ノ ベントナイトグラウト ノ テキヨウセイ ニ カンスル ヒョウカ

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抄録

本研究では, 高レベル放射性廃棄物の地層処分における基盤研究として, 坑道周辺の掘削影響領域に対する恒久的な透水性の低下及び水理学的な観点での修復技術の開発を目的とし, 坑道周辺の水みちを遮断するために実施するグラウト技術の高度化について検討した. 恒久的な透水性の低下が期待できるグラウト材料として, 溶液 (塩水及びエタノール溶液) を用いたベントナイトスラリーの可能性について実験的研究を行った. その結果, 粘性を低く抑制したベントナイト濃度の高いスラリーは, 微細な亀裂まで注入でき十分な透水性の低下が可能となることを示した. 結論として, 粘性を低く抑制する溶液を用いた場合, 修復技術としてきわめて有効なグラウト効果が期待できると考えられる.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2005 (806), 806_55-806_66, 2005

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (35)*注記

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